



開発ブログ②


その2 ~キャラクター~
物語を盛り上げる
オリジナルキャラ
1. キャラクターデザインと3D化


みなさま、こんにちわ!
第1回に引き続き、第2回の開発ブログは物語を盛り上げるオリジナルキャラクターたちについてご紹介します。
今回オリジナルキャラクターを制作するにあたり、デザインの原案を札幌市在住のイラストレータ、きむらまいさんにご協力いただきました。まいさんは日本画を専門として学ばれ、岩絵具と和紙を用いた煌めくような作品を多数作られていらっしゃいますが、個性的でかわいいキャラクターのデザインもなされます(きむらまいさんのHPはこちら)。
CLAYSTONEとしては、謎解きの全てのシーンをまいさんの温かみある描き下ろしイラストでお願いしたいところですが、ストーリーの進行や謎解きの問題に合わせてあらゆるカットを作成する必要があるだけでなく、変更・調整が度重なるため、今回はまいさんの原案をもとにセル画調の3DCGを作成し、謎解きではCG版をメインに使用しています。実際に本編および体験版では、LINE用だけでも100カット以上の画像を用い、会話が単調にならないようにしていますが、これはCG化だからこそできたことの一つだと考えています。

また、CLAYSTONEのスタッフはもともと動画撮影や編集も得意だったのですが、本作では3D化したキャラクターをゲームエンジン(テレビゲーム開発用のソフト)を用いて動かし、PV化しています。これもCG化のメリット。ちなみに、PVやイメージ画像において、物語の舞台となるひまわりの里が描かれていますが、これらはマップ情報や現地の写真をもとに制作しており、実際の会場の風景と物語のシンクロに一役かっています。


実物の三連水車(左)と、ゲームエンジンで書き出したCG画像(右)。
2. メインキャラクター




主人公のキミは、お花が大好きという設定から、こどもの頃もおとなになっても花びらを彷彿させるデザインの衣服を着ており、花の声が聞こえる象徴として、さりげなく花の形をしたクリスタルの耳飾りをしています。
「キミ」という名前からもお分かりかもしれませんが、キミは参加者の分身でもあります。そのため、デザイン上は目を描かないことで、過度な感情表現を避けるようにしました。「キミは参加者の分身」という点はおとな編のLINEのやりとりでもひと工夫しており、LINEの返答は出来るだけ二者択一としています。参加者自身がお好みの返答・反応をできるようにすることで、物語の主人公は参加者自身であることをより印象づけようとするものです。おとな編の冒頭では、日向葵くんからLINEでメッセージが来る、という場面がありますが、仲良く接してあげることも、ちょっとからかってあげることも参加者次第です。





次に、もしかすると最も印象的なキャラとなった「日向葵」くんですが、こちらは、植物マニアの博士キャラで、「さかなくん」のイメージでまいさんにデザインをお願いしたものです。ひまわり帽子に白衣姿、畑に入り浸っているので長靴を常用しています。こども時代は大人用のブカブカの白衣を着ている、というのが、まいさんからの逆提案で、これによって「どこか背伸びしている少年」というイメージがデザインからも表れているのではないかと考えています。なお、この彼のキャラクターは体験版からフルスロットル!無料かつご自宅でも遊べるのでぜひお楽しみください(体験版はこちら)。
設定面では、主人公のサポート役として企画当初からその立ち位置を定めていました。ですので、葵くんはキミとは正反対。花の声が聞こえるといった特殊能力はない代わりに、キミを持ち前の知識でサポートします。結果として、キミだけが花々の声と葵くんの知識の両方を受け取ることができるので、必然的に、様々なナゾはキミ自身が解かなければならないことになります。キミと葵くんの出会いからその後の絆まで、本編ではこのあたりもこだわって表現していますので、ぜひナゾを解きながらお楽しみください!

さて、他にも登場するオリジナルキャラクターは多数おり、制作側としてはそれぞれに思い入れがあるのですが、ちょっと長くなってしまいますので、ここまでといたします。会期は令和5年8月20日(日)まで!少しづつ涼しくもなってきましたので、ぜひこの機会に北海道北竜町までお越しください!
